医者をある程度やっていると、同窓会で久しぶりに会った同級生や友人に、よく質問をされます。
その中でも多いのが
お医者さんって、患者さんの事を恋愛対象として見たりする?
という質問です。
患者は医者の恋愛対象になり得るか?
結論から言うとノーです。
正確に言えば、「ゼロではないが少ない」というのが的確な表現でしょうか。
患者は医者の恋愛対象になり得ますが、その確率は非常に低いと言えます。
医者にも色々な医者がいますが、例えば救急外来で受診した患者を見て

とか言っちゃう医者も、確かにいました。
しかしながら、実際に恋愛まで発展する確率は非常に低いでしょう。
医者は基本的に、患者は患者としてしか見ていません。
もちろん、そうでない場合もあります。
例えば母親の友人とかそういう身内の知り合いであった場合、どちらかというとプライベートな付き合いの人、つまり患者と医師というより人と人という成分が含まれてきます。
しかしながら、恋愛対象となると話は別です。
例えば昔付き合っていた人が患者として来たとか、そういった偶然があれば、あり得る話かもしれませんが。
患者を恋愛対象として見る医者が少ない理由
ではなぜ、患者を恋愛対象として見る医者は少ないのでしょうか。
医者からすると、患者という存在は
- あくまで治療の対象
- 仕事上避けては通れない存在
であるのは間違いありません。
しかしながら、理由はそれだけではありません。
患者に電話番号を教え、大変な目にあった医者の話
こんな話があります。
ある若い医師は、とある高齢患者の外来を担当していました。
今はすっかり良くなり、もう外来に来る必要はありません。
しかしその患者は1人暮らしで寂しい生活をしており、外来を楽しみにしていました。
とはいえ不要な治療はできないため「何かあったらまた来てね」と伝え外来を終了させました。
すると患者は
じゃあ先生の電話番号だけでも教えてよ、何かあったら連絡するから
と言って連絡先をたずねてきました。
心優しい若い医師は、携帯の電話番号を教えました。
すると、どうなったでしょうか?
毎日毎日、電話が鬼のようにかかってきます。
最初は個人的な健康相談だったのが、そのうち周辺の家の高齢者も巻き込んで電話口で健康相談大会となってしまったそうです。
着信拒否にするわけにもいかず、大変苦労したとか。
この話は「患者に電話番号などを教える事がいかにハイリスクか」という事を、医者になりたての若い医者に上司が教える際、たまに話される話です。
このように、患者とプライベートで接触する事は基本的に危険だと思っている医者は多いです。
患者を恋愛対象としてみる、というのはまさにプライベートでの接触が必要になりますから、基本的に避けられてしまうでしょう。
医師と患者が恋愛、というパターンは実際にある?
あくまで医師ー患者関係だったのが、次第に恋愛関係まで発展した、というパターンははっきり言って聞いたことがありません。
おそらくいたとしてもごく少数で、無視していいレベルだと思います。
実現可能性としてはかなり低いはずです。
少なくとも医師側から患者さんの連絡先を個人的に聞くという事は、できないと思います。
できるとしたら相当勇気があるか、無鉄砲です。
患者が不快に思って、病院に投書でもされれば、院長からの評価はガタ落ちです。日常業務に支障が出かねません。
そんなリスクを負ってまで、つまり医師としてその病院で働く権利を天秤にかけてまで相手の連絡先を聞くのはレアケースでしょう。
あまりにもリスクが大きい。
ですから連絡先を聞いたりお誘いをするならば、あくまで患者さん側から。
これなら可能性としてはゼロではありません。
医者に連絡先を聞くコツについては、下記記事を参照して下さい。

医者の恋愛対象になる方法
ではどうやったら、医者の恋愛対象になる事ができるのでしょうか?
答えは簡単です。
医者と患者の関係で、出会わなければ良いのです。
あくまで人と人、男と女として出会って、関係性を深めていく分には、医者側も特別警戒することはありませんから。
例えば
- たまたまバーで知り合った
- 同窓会で久しぶりに会った
- 合コンで会った
などは、理想的ですね。
相手が医者でも何でも、自分が恋愛対象に入る可能性はあります。
ただし、そういう場で会う人が「医者かどうか」は判別できないため、正直効率が悪いのも事実。
もしどうしても医者が良いのなら、個人的にはアプリをオススメします。
まとめ
患者は医者の恋愛対象に、基本的にはならない。
確率が低いというだけで、ゼロではない。
理由は
- あくまで仕事上での関係だから
- リスクが高いから
などの理由がある。
医者の恋愛対象になりたいならば
- 医者ー患者関係、として医者と出会わない
事が重要。